日本を降りる若者たち
著:下川祐治『日本を降りる若者たち』
僕は無職ながら今、興味関心を持った事柄を稚拙ながらも勉強している。
その一つが英語である。
なぜ、英語を今になって勉強しているかというこちらもいくつか理由があるが、
今回の紹介する本に沿うならば、
①インドネシアなどへのワーキングホリデーは語学学習や人生選択においてどのような効能があるのか。留学した人間はその後どのような道を歩いていくのか。
②海外への輸出入で商売をしている人はどのような生活を送っているのか。
③英語を習得することで、自身の得る情報源の質を向上させていきたい。
といった事柄に興味があるからだ。
僕は今、自身のみである程度のお金を稼げるようになることを目標としている。
その中で、日本国内で競うよりも東南アジア等の物価が安く、
競合相手が比較的に少ない土地に留学したらビジネスチャンスもあるのではないか、
という期待を持っていた。
しかし、そう簡単なものでもないらしい。
海外で稼ぐというのは日本で稼ぐよりも難しいようだ。
この本は、20代後半から30代を中心とした東南アジアへの語学留学者や
居ついたバックパッカー、物価の低さに魅力を感じた働かない「外こもり」
を題材として取材した本だ。
著者自身も日本社会を離れて暮らすことに魅力を感じながらも、
その生き方自体が本当に幸せなのかどうかについて切り込んでいる。
やらなければなにもみえないが、やり直しがむずかしくなるチャレンジもある。
理想とはなんなのか、幸せとは何なのか、
自分にとって一番大切なものを考えなくてはいけない。